【産後骨盤矯正の調布たきざわ整骨院】
炎症って?
Q:「炎症」とは何でしょう?
A:人間には重要な現象!
でも・・・現代では問題も引き起こす!
例えばカラダの中に風邪のウイルスが侵入すると、
喉が赤くなったり、熱が出たりしますね。
あるいは、捻挫のようなケガをすると、
水分が溜まって関節が曲がらないほどパンパンに腫れあがります。
これらの症状はすべて「炎症」が原因です。
また、肝炎、腸炎、肺炎など「炎」という文字が語尾につく疾患も炎症が原因です。
人にとっては非常に不快な状態が続くわけですが、
実はカラダにとっては異常事態を解消する、とても重要なシステムなのです。
【四徴候】=「炎症」の特徴的な症状
①熱感
②発赤
③疼痛
④腫脹
(⑤機能障害を加えて、五徴候と言うこともあり)
本来「炎症」というのは、
人間が健康に生きていくためには欠かせない生体防御システムです。
これがないと、異物からカラダを守ることが出来なくなってしまいます。
ところが、この「炎症」が近年では人に弊害を及ぼすこともあるのです。
炎症の種類
①急性炎症
・ケガや風邪などの急に起こって、急に終息するもの
⇒免疫の働きによって治癒するので人体には悪い影響はない
②慢性炎症
・B型、C型などの慢性肝炎
⇒病原体を排除出来ずに炎症が続く
(ウイルスに対する防御反応は起きているが、どうして撃退できないかは、まだ解明されていない)
・歯周病
⇒病原菌のエサとなる食べカスが歯周ポケットに残り続けることで
細菌が常駐し慢性炎症を引き起こす
・慢性関節リウマチ、潰瘍性腸炎、クローン病
⇒病原体がないのに起きる炎症、自己免疫疾患だと考えられています。
ウイルスなどの敵がいないのに、勝手に免疫システムが暴走し始めてしまう。
このとき炎症を促進させるサイトカインが多く集まってきて、健全な細胞を傷つけて、
炎症を作り出してしまいます。
これを修復しようと免疫システムが働きますが、
再びサイトカインが集まって、悪の連鎖のような慢性的な炎症が続いてしまいます。
③加齢炎症
・細胞が老化することで起こる
⇒細胞が老化するサイトカインを多く分泌する免疫システムが暴走(慢性炎症と同じ)し、
細胞は壊れます。
さらに大量のサイトカインが放出され、
まわりの細胞も一斉に老化炎症が広がる疾患へ変化します。
※②慢性炎症と③加齢炎症はゆっくりと起きるため、四徴候がほとんどありません。
そのため、自分ではなかなか気づきにくいのも特徴のひとつです。
脂肪と炎症の関係
脂肪は1gで9キロカロリーのエネルギーがあります。
これは糖やタンパク質(1gで4キロカロリー)の2倍以上で、
非常にコンパクトにストック出来ます。
その収納先が脂肪細胞です。
この細胞には核やミトコンドリアがありますが、
そのほとんどを中性脂肪で満たすことができ、3倍ほどまでに膨張することも出来るのです。
そこで問題なのが、この膨張です。
肥満になって脂肪細胞が大きく成長していくに従い、この細胞は老化してしまうのです。
つまり、加齢炎症と同じくサイトカインが多く分泌されるようになるということです。
その結果、本来、炎症を抑え込むために働いていたデフェンスメカニズムが暴走を始め、
炎症を引き起こしてしまうのです。
恐ろしいのは、脂肪細胞は限定された場所に固まってはおらず、カラダ全体にまんべんなく広がっていて、
それが同時多発的に老化していくのです。
つまり、炎症が全身で起き続けているのです。
こうなってしまうと、大きな疾患を患う運命に逆らうことは出来ません。
あらゆる生活習慣病は、ひとつには肥満が大きな原因となっているのです。
肥満は人間にとって絶対に避けるべきことなのです。
太っている間はずっと炎症状態なので、肥満が自分の寿命を短くしてしまうと考えれば、
対策を取る重要性は十分に理解していただけるでしょう!
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